# マイルストーンとは

## マイルストーンとは

マイルストーンとは、プロジェクト内のある時点において、具体的な作成物とそれに紐づく期限をセットにして記述したもののことです。あるマイルストーンを達成するまでの期間のことをステージと呼びます。

マイルストーンは[トラック](/ja/v3.2/theories/tracks.md)ごとに設定され、ひとつのトラックに複数置かれることがほとんどです。各トラックにおけるマイルストーンの達成の集積がメインのトラックにおけるマイルストーンの達成となり、メインのトラックにおけるマイルストーンを順次達成していくことがプロジェクトゴールの達成への道です。

マイルストーンもプロジェクトゴールと同様に、当該マイルストーンが置かれるトラックの進行を担うチームによって定義され、当該チームとして認識が揃っており、当該チームによって必要に応じて再定義しうるものでなくてはなりません。また、当該チームは自らが達成すべきマイルストーンがプロジェクトゴールに対してどういう位置づけにあり、どういう役割を果たすのかを常に認識し、それをプロジェクトチーム全体に対して明確に示せる状態にしておく必要があります。

## マイルストーンの価値

マイルストーンを明示化し常に意識することで、最終的な状態や作成物に向かう道筋の確からしさを確認し、現在の地点からチームが何をするべきか、またその後何を目指していくべきかを見通すことができます。

Project Sprintにおいて、プロジェクトゴールに向けての進捗は、現在のステータス(As-Is)とあるべきステータス(To-Be)の距離として捉えられます。 As-Is時点からTo-Beを描くとき、チームメンバーによってはあまり確度が高くないこともあります。

この原因は、大きく二つに分けられます。

* As-IsやTo-Beに関して、チームメンバー間で認識が揃っていないこと (**ズレの問題**)
* As-IsやTo-Beに関して、実際にタスクをリスト化し具体的に取り組んでいかなければ明らかにならない部分が多いこと (**粗さの問題**)

Project Sprintでは、定例ミーティングでの認識合わせとマイルストーンの設定によってこれらの問題を解決します。最終的なプロジェクトゴール（To-Be）より距離の近いTo-Be'としてのマイルストーンを設定することで未来に対する予測の粗さを軽減するとともに具体的な取り組みに落とし込みやすくするのです。

## 制約・イベント

プロジェクトの外部環境にあって、プロジェクトに影響を与えるためプロジェクトメンバーが意識しなければならないものを、**制約**と呼びます。特に、マイルストーンの設定の前提となり、ときにプロジェクトゴールにも影響を与えるものを**イベント**と呼びます。なお、プロジェクトの内部にあってマイルストーンやプロジェクトゴールの変動をもたらすものは、プロジェクトの一部として捉え、イベントとは呼びません。

制約は、社内の稟議スケジュールや予算など、所与のものであることが多いですが、プロジェクトを取り巻くさまざまな制約のうち、どれを実際にプロジェクトに影響を与える**イベント**と捉えてマイルストーンやプロジェクトゴールの設定の前提とするかについては、プロジェクトチームで判断しなくてはならないこともあります。この場合にも、プロジェクトチームとして認識を揃えた上で納得感のある意志決定をすることが大切です。

イベントの典型的な例は、プロジェクトの外で日々行われている、組織の定常業務です。具体的には取締役会などがこれにあたります。これ自体がプロジェクトの作成物を生み出すわけではありませんが、プロジェクトに関する何らかの報告や決裁がなされるため、こうしたイベントに合わせてマイルストーンを設定する必要があることがあります。また、こうしたイベントからフィードバックされた情報がプロジェクトの前提条件を変え、マイルストーンや、ときにはプロジェクトゴールそのものを変える必要が生じることもあります。

単発のものや定期的なものだけでなく、「商戦期」のような期間をもったものも、イベントとして認識します。それに合わせてプロジェクトのマイルストーンを設定したり、その結果を受けてマイルストーンやゴールを調整したりする必要があるという点は、特定の日付であっても期間であっても変わらないからです。


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