マイルストーンマップの利用
プロジェクトのゴールとマイルストーンを設定するで記載した通り、マイルストーンとは「具体的な成果物とそれに紐づく期限をセットにして記述したもの」です。このマイルストーンは、チームメンバー全員で共有・合意される必要があります。また、プロジェクトの進行中常に意識できるよう、いつでも参照できるようにしておきましょう。
この作業を助けるためのツールとして、「マイルストーンマップ」を利用することをおすすめします。
マイルストーンマップとは、プロジェクト内のマイルストーンの全体像を把握するためのシートのことです。あるべき姿や成果を分かりやすくシンプルに表現することで、チームメンバー全員が共通認識を持てるようになります。また、複数のマイルストーンを横断的に記載することで、マイルストーン間の関係や設定の背景を含めたより深い理解を可能にします。
マイルストーンマップには次のような要素を、ゴールまでのマイルストーン全体を俯瞰して見られるような形で盛り込みます。各要素はプロジェクトの変化に応じて常に更新し、形骸化させないことが重要です。
フェーズ名: マイルストーン間の意味的な位置づけ(実際に何をするのかを分かりやすく記載する)
期日の開始日: 通常は直前のマイルストーン終了日の翌日
期日の終了日(※): マイルストーン完了の期日
成果物(※): マイルストーン完了時に必要な成果物
あるべき姿: マイルストーン完了時点でプロジェクト内部がどのような状態になっていてほしいか、またはプロジェクトの成果物を受けてプロジェクトの外部がどのような状態になっていてほしいか、を記述
メモ: 補足情報を自由に記載する
(※): マイルストーンとしての必須要素
マイルストーンマップの具体的な記入要素と入力内容サンプル
例えば「ある問題を解決できる新規サービスを立ち上げる」というゴールを持ったプロジェクトがあり、このためにいくつかのマイルストーンを設定した場合、マイルストーンマップを表形式で作成すると以下のようになります。
期間
6/1〜6/30
7/1〜8/31
9/15〜11/14
フェーズ名
【調査】顧客の存在を確かめる
【企画】このサービスで問題を解決できるか確かめる
【実現】市場価値があるサービスか確かめる
成果物
・顧客定義シート ・顧客リスト
・UXマップ ・サービス機能リスト ・顧客ヒアリング(5人分)
・クラウドファンディング実験結果まとめ ・ユーザーアンケート
あるべき姿
・顧客に今回の問題があることをメンバーが確信できている ・どこに顧客が存在するのかわかっている
・必要な最小限の機能が把握できている
・次のステップとしてリリースできる機能の範囲が決まっている
メモ
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